区切り



その日々が何で彩られていたのか、
その渦中に居る間は全く理解することが出来なかった。

自分が憧れていた姿を追い掛けて、
憧れを守るためだけに、
後ろを振り返らずに走り続けた。

そうして、自然に壊れて行く憧れをこの目に焼き付けて、
多大なる後悔に呑まれて苦しんだ。


自分には魅力はないから。
あのとき、自分たちが見たJAM!!の姿、
目や耳や、その他様々な感覚を奪われるような、
そんな魅力。


だから可哀想だ。
後輩たちはもっともっと、
イイモノに触れる権利があるはずなのに。


自分はそれを与えてあげられなかったから。


一番つらいこと。


才能はない。
うまくもなれない。


時間をかけられないから。
そのために生きてるわけじゃない。



つらくてつらくて、
後悔しか浮かばない。



だけど、
みんなはそれでも泣いてくれた。


見えない努力を感じてくれた。


何て優しい連中なんだろう。
何て優しい仲間たちだろう。


幸せだね。


これから織り成す物語は、
きっと今までとは全く違う色。


君達にしか作れない色。


いつか誰かが、
あたしの苦しみを一欠片、
拾いあげ、理解する日が来るでしょう。


あたしはそれだけで救われる。



沢山のものを得た。
沢山のものを失った。



場所を違えて生きている、
その姿を見る度に罪悪感と後悔が押し寄せるけど


自分の所為であることはこの際どうしようもない
過ちは還らないし、
反映も出来ない。


あたしが背負うべきはもう思い出だけ。


そうして、新たなる道に歩みを進めて行くの。


許してくれるでしょう、それくらい。


そしてこれからは、
愛しいひとと、
愛しい音楽に包まれて、
密やかに
秘やかに


生きて行くのです。
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結局





結局のところ、
あたしがみんなに置いて行かれるんだ。


皆あたしが駆けずり回っているだとか
絶え間無く動いているだとか


そういうようなことを云う。

そうして、
だから、


ついていけないだとか、
私とは違うとか、


そのような言い方をする。


だけど、違うんだ。
ただ、ただ。


皆の輪に混じりたいがために、
努力をして居るだけなのに。


人混みの中、
真っ先に迷う。
小さなあたしを
視界に入れ続けるのは難しいから。


だけどみんな、
あたしがどこかへ行ったと云う。


あたしが、必死に、
背伸びをして皆の背を追った末にはぐれたとしても。
振り返らない彼らが見えなくなった後、
必死にその姿を探していても。



置いて行くのは周りだ。


でも理由はいつでもあたしの中に在ると皆は云う。


苦しい。
苦しい。






そろそろ、ね



それが意図的であれ
無意識のうちの結果であれ、

裏切りというその事実が
自分の現実に突き刺さるとき

何が悪いのか、と
考える、
いつものこと。

裏切った相手が悪いのか
裏切らなければならなかった状況が悪いのか
はたまたその状況を作り出した第三者か



信じた自分が悪いのだ。
期待した自分が悪いのだ。


全てが壊れずに在るなんて
何を根拠に信じていたのか
そうしたところで離れていくと
何度経験し何度涙を呑んでも
理解し、憶え込んでも
その過程を無視することが出来ない。

自分が求められている訳ではない。
あくまでも利用しやすいがゆえに、
其処に存在することを許されているだけなのだ。

分かっている、自覚している。
それでも頑張ってこれたのは、


あたしには其処しか居場所がなかったからだ。


最高レベルが最低レベルと一緒だった。
だから理解されなくてもよかった。
それが普通だった。
我慢とかそういうレベルじゃなく
其の中で生きていられた。


でももう無理だ。
一歩踏み出したら違う世界があった。
それも、別に自分を待っていた訳ではないけれど

それでも、あたしという個人を見て、
あたしの個人的な能力を欲し、
全ての人員が責任を負っているからこそ、
個人的に責任を求めてくれた。
そうして、それぞれが構築する世界は
それぞれに個性的で、
あくまでも趣味の範囲で。

それだ。
それなんだ。
あたしが生きていきたい場所は、
それを求められるところ。


もういいだろう。
許してくれても。


これ以上あたしに裏切りを与えないで欲しい。
誰一人自覚などしていない。
ただ自分ひとりが、期待していたから
だから打ちひしがれている
そうして、誰も気づくことなど無いんだ


都合の良い人間であること
もううんざりなんだ。

ただ純粋に、
やりたいことをやっていたいんだ。
やらなければならないことをこなしたいんだ。
やらなくてもいいことに手を伸ばしてみたいんだ。

過去に縋り付いて
また期待してしまうから。

だから無暗に光を掴んでしまう前に
全てを手放してしまいたい。

あの頃のままでなんかいられない。
愚かにも信じ、落胆を憶えてしまう前に。

早く、早く。
一刻も早く。


過ぎてしまえ。
過ぎ去ってしまえ。



幸福論




本当のしあわせを探したときに
愛し愛されたいと考えるようになりました
そしてあたしは君の強さも隠しがちな弱さも汲んで
時の流れと空の色に
何も望みはしない様に
素顔で泣いて笑う君にエナジィを燃やすだけなのです


本当のしあわせは目に映らずに
案外傍にあって気付かずにいたのですが
かじかむ指の求めるものが見慣れたその手だったと知って
あたしは君のメロディーやその
哲学や言葉 全てを
守る為なら少し位する苦労もいとわないのです
時の流れと空の色に
何も望みはしない様に
素顔で泣いて笑う君のそのままを愛してる故に
あたしは君のメロディーやその
哲学や言葉 全てを守り通します

君が其処に生きているという真実だけで幸福なのです



椎名林檎
/幸福論 ~無罪モラトリアム




あなたが
そこに
生きている

その世界に
生きている

わたしが

あなたを

あいして


あいされて



すてきな


せかい。



*Easy Lazy Crazy*

安易で物憂げ
それでいて狂気的な素晴らしき日々。

穏やかでのんびりと
ただ夢中でいられる素晴らしき日々。