うそもほんとう



「ねぇ、君は誰かを愛したことがある?」

「はっきりとは分からないけど、あるかもしれない」

「僕はさ、愛してるって思えば思うほど、恐ろしくなるんだ」

「恐ろしい?僕には分からないな。なら、愛したことはないのかもしれない」

「だって、考えてもみなよ。愛おしいと思う人がずっと傍にいたらって」

「愛おしいと思えたら、幸せだって感じるんじゃないのかい?」

「そうかもしれない。でも僕は恐ろしいんだ」

「愛おし過ぎて、ってこと?」

「そう、自分が狂ってしまうかもしれないくらいに。」

「君の言う恐ろしさとは違うかもしれないけど、苦しさなら感じたことがあるよ」

「愛おしいと思うひとが傍に居ると、苦しいのかい?」

「そうだね、一人だと感じないんだ。」

「どうして、苦しいと思うんだろう?」

「締め付けられるような思いを感じるんだ、愛しいと思えば思うほど。」

「不思議だと思わないかい?愛しいから傍に居たいんだ。それなのに、」

「一緒に居ると恐ろしくて苦しい。」

「そうなんだ、君もそう思うだろう?」

「そうか、なら僕も愛しているんだな。」

「伝えたい言葉はいつだってたくさん溢れているんだけど、」

「伝わらない言葉はもっとたくさん溢れている、そうだろう?」

「その通りだよ。ねぇ、馬鹿馬鹿しいとは思わないかい?」

「言うまでも無いね。だけど、君だって分かっているだろう?」

「あぁ、それも言うまでも無いことだけれどね。」



狂おしいほど愛してる



crazylovin
スポンサーサイト

comments

comment form

管理者にだけ表示を許可する

trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

*Easy Lazy Crazy*

安易で物憂げ
それでいて狂気的な素晴らしき日々。

穏やかでのんびりと
ただ夢中でいられる素晴らしき日々。