黒い夜空に白い雪

私が眠ってからもう随分と時間が経って
好い加減眼を醒ましてくれないかと
懇願し哀願し腕を掴むのだけれど
彼女はすっかり夢の銀河に浸かってしまって

どうして貴女は眠らないのと
逆に問いさえして来るのだから如何仕様もない

私はそうして居たくないのと眼を瞑るけど
だって此れは現実でしょうと当たり前の事を
私はゆっくり手を差し伸べてくる

だって貴女の見て居る夢に私の居場所はないんだもの
彼女はそうも云いながら
髪の毛についた星の煌きを爪で弾く

えぇそう、だけど此れさえも貴女の現実
見えて居るのでしょうと此方も当たり前の事を
絡みつく彗星の尾を紫煙のように振り払って

理解の脳は疾うの昔に働く事に飽きて居た
其の指が触れれば貴女に理性が降りて行く
私は欠如を取り戻す

此の指が触れれば私に安楽が注がれる
貴女は欠如を取り戻す

疲れて居るのと嘆く声に悲嘆は見えず
ねぇ眠りましょうよと重い瞼が誘いを示す

貴女はそんなに眠って居られないの

其処で満足等して居ないでと請い願い
ほら手を取ってと促す声はきっと届かない

私は眠って
そして貴女は眼醒め続け

大いなる矛盾と共に生を貪り
何れの嘆きも知らぬ振りをして

もう好いでしょう
えぇ、貴女も

現実と成る夢の欠片を受け入れずに居るのは
それが自分に足りない物だと自覚して居るから

忘れて居るのは貴女の方

何れの呟きとも最早分からず

流れ行く時の偉大さ等知りたくも無い

本当は欲しくて堪らない
黒き欲望は今も互いの胸の内

そうして眠って居るのは貴女の方

そう、夢を見て
結局

眠っているのは私の方

だから眼を醒ましてと

こうも願って居るのでしょう


今も貴女は


夢現つ
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*Easy Lazy Crazy*

安易で物憂げ
それでいて狂気的な素晴らしき日々。

穏やかでのんびりと
ただ夢中でいられる素晴らしき日々。